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フィリピンの通貨 (Philippine currency)

フィリピンの硬貨 (Philippine coins)

パイロンシト(Piloncito)スペイン征服以前のフィリピンでは、近隣の島との貿易や、フィリピン人の間の取引は、物々交換を通して行われていました。9世紀〜12世紀になると、物々交換の不便は、交換媒介物として砂糖容器型のパイロンシト(Piloncito)と呼ばれる金のビーズの使用につながります。これらは後世に宝飾品に加工されたりして、今日フィリピンにはほとんど残っていないようです。16世紀半ば〜18世紀には、メキシコおよび他のスペイン植民地からガリオン船によりコブ(cob)コインや、ピラーダラー、フィリピンで最初に鋳造されたコイン、バリラ(barilla)などが流通します。バリラ(barilla)は、約1センタボの価値がある粗雑な銅貨でした。

(Photograph from Wikipedia)

  • 1830年頃、南米の多くのスペイン植民地が独立し共和国になりました。しかし独立しても、貿易相手国としてのフィリピンと取引を続け、自国の新しい通貨が1886年まで並んで流通していました。支払われた硬貨はスペイン当局により合法化するために刻印(Counterstamps)が押され使用されました。
    • 1828 Peru 81828年〜1830年までは、「MANILA 1828 に放射状の円」
      写真の硬貨は1828年にペルーで発行された8REALES、「MANILA 1828 に放射状の円」の刻印。
    • 1808 Mexico 8 Reales1832年〜1834年までは、スペイン国王フェルナンド7世(Ferdinand Z)の「F.7.」
      写真の硬貨は1808年にメキシコで発行された8REALES、「F.7.」の刻印。
    • 1833 Peru 8 Reales1834年〜1837年までは、スペイン女王イサベル2世(Isabel U)の「Y.II.」
      写真の硬貨は1833年にペルーで発行された8REALES、「Y.II.」の刻印。
  • 1851年8月1日に、スペイン女王イザベル2世の名を取り「イザベル2世のスペイン-フィリピン銀行(Banco Espanol-Filipino de Isabel II)」と名付けられたフィリピン銀行(Bank of the Philippine Islands)が設立され、フィリピンのペソは1852年に確立されます。硬貨の生産は1861年に始まり、1ペソを100センタボス・デ・ペソ(centavos de Peso)に分割して、1864年にフィリピンは十進法になります。
  • フィリピンの硬貨は、1516年〜1902年のスペイン植民地時代、1903年〜1934年のアメリカ植民地時代、1935年〜1945年の独立準備政府(コモンウェルス)時代、1946年〜のフィリピン共和国時代と国家体制の変革と共に変わています。
  • 通貨単位は1966年までがPESO(ペソ)とCENTAVO(センタボ) 1 PESO=100 CENTAVO、1967年以降はタガログ語表記のPISO(ピソ)とSENTIMO(センチモ) 1 PISO=100 SENTIMOとなります。

スペイン植民地時代(Spanish colony age)1516年〜1902年

イサベル2世の肖像で1861年から発行されたフィリピンの名がつく最初の金貨です。

1、2、4pesos

イサベル2世の肖像で1864年〜1868年に発行された銀貨です。

1、2、4cuartos、10、20、50centavos de Peso


アルフォンソ12世の肖像で1874年〜1885年に発行された金貨です。

アルフォンソ12世の肖像で1880年〜1885年に発行された銀貨です。

10、20、50 Centavos de Peso

アルフォンソ13世の肖像で1897年のみ発行されたフィリピンの名がつく最初の銀貨で、最後の硬貨です。

アメリカ植民地時代(American colony age)1903年〜1934年

アメリカによって 1903年〜1908年に発行されたフィリピンの名がつく最初の銅貨です。

アメリカによって1903年〜1906年に発行されたフィリピンの名がつく最初の銀貨です。

10、20、50 centavos 1 PESO

外径と材質が変更され1907年〜1935年に発行された銀貨です。

10、20、50 centavos 1 PESO

アメリカ植民地硬貨(American colony coin)

クリオン・ハンセン病患者療養所で1913年〜1921年に発行された硬貨です。

独立準備政府時代(Commonwealth age)1935年〜1945年

独立準備政府のデザインに変更され1937年〜1944年に発行された硬貨です。

1、5、10、20、50 centavos

フィリピン共和国時代(Republic of the Philippines age)1946年〜

フィリピン共和国のデザインに変更され1958年から発行された硬貨です。

1、5、10、25、50 centavos

1966年のみ発行された25centavos硬貨です。

6スモークリング(6 Smoke rings)と呼ばれます

肖像のデザインに変更され1967年から発行された硬貨です。

1、5、10、25、50 centimo、1 piso

5PISOが追加され、1PISOを除く裏面がフィリピン中央銀行のロゴにデザイン変更され1975年から発行された硬貨です。

1、5、10、25 centimo、1、5 piso

フィリピン中央銀行のロゴと、1PISOのモットーが変更され1979年から発行された硬貨です。

1、5、10、25 centimo、1 piso

肖像と動植物のデザインに変更され1983年から発行された硬貨です。

1、5、10、25、50、 centimo、1、2 piso

1983年のみ発行された、スペルミスがある10centimoと50centimo硬貨です。

10、50 centimo

肖像と動植物のデザインが変更され1991年から発行された硬貨です。

25、50 centimo、1、2、5 piso

肖像と動植物のデザインが変更され1995年から発行された硬貨です。

1、5、10、25 centimo、1、5 piso

2000年から発行された10 PISO硬貨です。

材質が変更され、2004年から発行された25 SENTIMOと1 PISO硬貨です。

デザインが変更され2018年から発行された硬貨です。

1、5、25 centimo、1、5、10piso