フィリピンの硬貨 (Philippine coins)
フィリピンの硬貨 1983年 2 PISO
1983年〜1993年に発行 ●材質(Material):白銅(Cupronickel)、頂点:31mm ●重量(Weight):12.0g。
左 「REPUBLIKA NG PILIPINAS」「1983」アンドレス・ボニファシオ(Andres Bonifacio)。
右 「2 PISO」 ココヤシ(Cocos nucifera)。
ボニファシオは、マニラ市トンドのスラム街で生まれ、史上初めて革命を目指したことから「フィリピン革命の父」といわれています。 外国小説の他にフランス革命、政治、法律、宗教に関する書物を読み一般市民が持つ自由という権利がいかに重要かを学びます。
平和的改革運動ではフィリピン人が自由を獲得することはできないと悟ったボニファシオは武力革命こそがスペインの支配からフィリピンを解放するものだと確信、リサールや他の改革運動家と違ってスペインから完全に独立すべきだと考えました。1896年、カティプナンのメンバーがマニラ郊外バリンタワク(Balintawak)で反乱の証としてセドゥラス(住民税証明書)を破り、ボニファシオは武力闘争を宣言しました。8月26日はバリンタワクの叫び(Cry
of Balintawak)として、スペイン統治時代、植民地支配に抵抗を開始した記念日とされています。現在、ケソン市バリンタワクに記念碑があります。
ココヤシ(Cocos nucifera)は、雌雄同株の、ヤシ科の高木で、世界中の熱帯で栽培されていて、高さは30m、葉の長さは5m位になります。果実はココナッツとして知られていて、フィリピンではブコ(buko)と呼ばれています。ナタで上部を削ぎ、ストローで中の果汁を飲みます、味はスポーツ飲料に似ていて利尿作用があるそうです。飲んだ後は再びナタで半分に割り、殻の内側についている果肉をスプーンで食べます。この果肉の加工品がココナッツです。また、花芽を切ると切り口から樹液が出てきます、これを採取し自然発酵させると、トゥバ(tuba)という酒になり、さらに発酵させると酢になります。トゥバを蒸留した酒をランバノック(lambanog)と言います。