フィリピンの話題 (Topics in the Philippines)
フィリピンの闘鶏サボン
サボン(sabong)は、鶏と鶏が戦う競技「闘鶏」のことでフィリピンでは国民的なスポーツとされています。鶏と鶏が戦う競技は、東南アジアにおいて古くから行われていました。タイの軍鶏がよく使われ、現在では世界各地に広まっています。日本を含め東南アジアで行われている伝統的な闘鶏と違い、フィリピン、アメリカなどでは、鶏の足に小型ナイフ(フィリピン名はタレ「Tare」)を装着させ戦わせます。
日本古来は、占いに使われたとされています。江戸時代のはじめに、タイから軍鶏が輸入され、盛んになって行きました。
賭の対象とされることが多くなり、幕府は幾度か禁止令を発し、明治時代には、法的にも禁止されました。
毎年マニラでは、国際的な大会が開かれアメリカをはじめ各国からの参加があり、強い鶏を作り出そうとする闘鶏家が様々な血統を交配して理想の鶏を生み出す努力をしています。
内容(Contents)
飼育
良い血統と、最良の交配により、より強い鶏を作り出すそうです。試合の前に、戦意を高めます。
羽が逆立って、闘志が現れます。
ムンティンルパの闘鶏場(MUNTINLUPA COLISEUM)
ムンティンルパの闘鶏場は入場料が500ペソ。闘鶏のルールは、参加した鶏を、体重別にし対戦を決めます、メロン(Meron)とワラ(Wala)のコーナーに分け戦いが始まります。観客はメロンあるいはワラに賭けます、賭け金の上限は相手があれば制限はありません。勝敗は鶏が戦意を失うまで戦います。休日には、よくストリートでサボンが行われていますが、許可された闘鶏場以外でのサボンは違法行為です。
タレ(tare)
タレ(tare)と呼ばれるナイフです。写真では足に緑色のグローブを装着していますが、実際の戦いでは、グローブの位置にこのタレを装着して戦います。鶏の大きさ、相手に合わせ、タレも選びます。