フィリピンの話題 (Topics in the Philippines)
序論(Introduction)

(2009年12月24日撮影 AFP/TED ALJIBE)
マヨン山(Mayon Volcano)はルソン島南部のビコル地方、アルバイ州(Albay)にあり、レガスピ市(Legazpi)の北西15kmの平野部にそびえる高さ2,462mの成層火山。一帯はマヨン山国立公園に指定されています。「マヨン」は、ビコル地方の言葉で「マガヨン(magayon)」美しいという意味に由来すると言われていて、ほとんど完璧な円錐の形をしています。内容(Contents)

マヨン火山の円錐型は火砕流と溶岩流の繰り返しによって作り出されたもので、400年に50回も噴火しているそうです。記録に残る最も大きな噴火は1814年2月1日に起きた噴火で、溶岩流が山から10kmのカグサワ(Cagsawa)の街を埋めて1,200人の死者が出たそうです。マヨン火山はフィリピンで最も活動的な火山で、1993年の噴火による火砕流で70人以上の犠牲者を出し、2000年、2006年、2009年にも噴火しています。 火砕流などの恐れのある場所は土地の利用規制が行われていますが、現地は貧しく、危険地帯として指定された場所で耕作せざるを得ない状況があります。

(2009年12月24日撮影 AFP/TED ALJIBE)