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機械遺産アロー号

機械遺産は、2007年6月、日本機械学会の設立110周年を記念して設けられた制度です。国内の機械の中でも特に我々の生活に大きな影響を与えた機械・機器、関連システム、工場、設計仕様書、教科書などを記念物として認定します。「機械遺産」の選定基準は社会発展に貢献した機械であること、現存していて実際に動かせる状態であることです。認定後は企業などが所有を継続できなくなった場合に国立科学博物館や地方公共団体への移管の仲介を行い、遺産の処分や散逸を防ぐとしています。

内容(Contents)

アロー号は、1916年(大正5年)に、矢野特殊自動車の創業者、故矢野倖一が完成させた乗用自動車で、現存する走行可能な国産乗用自動車としては最古のものだそうです。 2009年8月28日、日本機械学会は産業の発展に貢献し歴史的な意義を持つ「機械遺産」にアロー号を認定します。他には、1881年の設置以来、当時の駆動機構部が現在も動いている札幌市時計台の時計装置(北海道札幌市)、日本に於ける車社会の先駆けとなった米国製の輸入蒸気自動車「ロコモビル」(北海道北斗市)、英国製の鉄道車両の転車台(静岡県川根本町)、精米製粉水車場(東京都三鷹市)、大型歯車の加工盤(静岡県沼津市)が認定されました。
機械遺産アロー号

(Picture from 福岡市博物館)