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機械遺産スバル360

機械遺産は、2007年6月、日本機械学会の設立110周年を記念して設けられた制度です。国内の機械の中でも特に我々の生活に大きな影響を与えた機械・機器、関連システム、工場、設計仕様書、教科書などを記念物として認定します。「機械遺産」の選定基準は社会発展に貢献した機械であること、現存していて実際に動かせる状態であることです。認定後は企業などが所有を継続できなくなった場合に国立科学博物館や地方公共団体への移管の仲介を行い、遺産の処分や散逸を防ぐとしています。

内容(Contents)

1955年(昭和30)、通産省は国民車構想を発表しました。それに呼応する形でスバル360は、1958年(昭和33)に販売が開始され、日本独自の自動車規格「軽自動車」(全長3m以下、全幅1.3m以下、搭載エンジンの排気量は360cc以下)の最初のヒット作となりました。 戦後の混乱の中、自家用車が夢の時代に、低価格乗用車の普及を目指し、旧中島飛行機、現富士重工業(株)の技術者たちによって、スバル360が開発されました。大人4人乗車可能、路線バスの通る道はすべて走行可能という設計思想でした。軽量でありながら強度を保つため航空技術を応用したモノコックボディ、車内スペースを増加させるためのトーションバーの採用などで最高速度も83km/hを可能にしました。最終的には36.5万円の価格となり、1970年(昭和45)、生産終了までの累計生産台数は39万台余に達しました。斬新なスタイルから、てんとう虫というニックネームも生まれ、親しまれる大ヒット車種となりました。 スバル360-K111型

(Picture from Wikipedia)