フィリピンの歴史(History of the Philippines)
モロ(Moro)
モロ(Moro) はフィリピンのスールー・パラワン・ミンダナオなどの島に分布するイスラム教徒の総称でおよそ250万人いるといわれています。実際には言語・文化を異にする複数集団を含みますがスペイン人により一括してモロ人(ムーア人)と呼ばれるようになります。スペイン人来航時にはフィリピン全域を支配していました。内容(Contents)
- 1578年、スペインによるフィリピンの植民地化が始まり、モロ(moro)の抵抗戦争(モロ戦争)が始まります。ルソン、ビサヤ地方は植民地化されましたが、ミンダナオは実効的支配はされませんでした。それにより、キリスト教化されたフィリピノとイスラム教徒のモロ諸族の戦争が起きる原因となります。
- 1903年にミンダナオの人口の76%はイスラム系住民(モロ)でしたが、1975年には20%に減少しています。