M1911のメーカー
M1911は、アメリカの銃器設計者であるジョン・M・ブローニングの設計に基づき、コルト社によって軍用に開発された自動拳銃です。第1次大戦時、コルト社とスプリングフィールド国営造兵廠(Springfield armory)で約14万丁のM1911を合衆国政府に納入しています。製造された銃のフレームには「UNITED STATES PROPERTY」と刻印され、陸軍ではスライドに「MODEL OF 1911 U.S.ARMY」、海軍及び海兵隊は「MODEL OF 1911 U.S.NAVY」「MODEL OF 1911 U.S.M.C.」と刻印されました。 1914年の第1次大戦開始より1918年まで増産は続けられ、計画された生産数量は約270万丁と言われています。コルト社以外での生産も必要となり、レミントンUMC(Remington-UMC)、ウインチェスター社(Winchester)、バローズアディング機械(Burroughs Adding Machin CO.)、ランストンモノタイプ機械(Lanston Monotype achin CO.)、ナショナルキャッシュレジスター社(National Cash Register CO.)、A.Jサベージ軍需品社(A.J.Savage Munitions CO.)、サベージアームス社(Savage Arms CO.)、それにカナダのキャロンブラザース製作所(Caron Brothers Mfg.CO.)、ノースアメリカアームス社(North American Arms Co.ltd) の9社へも発注されました。M1911
M1911A1
1926年(昭和元年)、M1911は、フレーム・メインスプリングハウジング・グリップセイフティー・トリガ・マガジン及びハンドストック(フェノール樹脂の成形品)等に一部改良を加えたm1911a1に切り替わり、1927年(昭和2年)から改良型のm1911a1に生産が移行しました。グリップセーフティの改良は、親指と人差し指の付け根の部分がハンマーとグリップセイフティーの間に挟まり怪我をした為と言われています。第2次世界大戦中は、コルト社以外で、スプリングフィールド造兵廠、レミントンランド社、シンガー工業、イサカ銃器会社、ユニオン・スイッチ&シグナル社などで生産されました。近年
1986年に、コルト社の持つ1911のパテントが失効になり、多くのメーカーが1911のカスタムワークスとしてモデルを誕生させています。これらは競技目的の高水準のものが多く中には警察や軍の特殊部隊が採用しているものも多数あります。ロサンゼルス市警SWAT(Special Weapons And Tactics)に採用されたキンバー(Kimber)、アメリカ海兵隊MEUに採用されたスプリングフィールド・アーモリーなどが有名です。
主なカスタムメーカーは、スミス&ウェッソン、スプリングフィールド・アーモリー、ウィルソンコンバット(Wilsoncombat)等が代表的なメーカーで、STIとSVI、パラ・オーディナンス(Para-Ordnance)は多弾装モデルで有名なメーカーです。 カスタムモデルの中には38口径モデル、ロングフレームモデル、ハイキャパシティモデルなどがあり、パーツが独自デザインにより生産されています。