旅2010年 (Journey 2010)

静岡県:龍潭寺の本堂
龍潭寺(りょうたんじ)は静岡県浜松市北区引佐町井伊谷にある臨済宗妙心派の寺院で、733年(天平5年)に、行基によって開かれたと伝えられています。1093年(寛治7年)に遠江国守、井伊共保(ともやす)が葬られ、以降井伊家の菩提寺となります。以後、24代井伊直政が彦根に移るまで、およそ500年の間、井伊氏に帰依されてきました。幕末の大老井伊直弼(なおすけ)も龍潭寺に位牌が祀られています。
本堂は江戸時代初期、1676年(延宝4年)に7世喝岩和尚の代に井伊家27代直興公の寄進により再建された建造物です。堂内には、左甚五郎(ひだりじんごろう)作と言われている、うぐいす張りの廊下(写真の廊下)や、竜の彫刻(廊下の突き当たり左上)、丈六の仏(廊下の手前右)や、井伊家初代当主、井伊共保、直盛、直政の木像が安置されていて、庭園は小堀遠州の作で知られています。
