旅2010年 (Journey 2010)
静岡県:龍潭寺の丈六の釈迦牟尼佛(じょうろくのしゃかむにぶつ)
龍潭寺(りょうたんじ)は静岡県浜松市北区引佐町井伊谷にある臨済宗妙心派の寺院で、733年(天平5年)に、行基によって開かれたと伝えられています。1093年(寛治7年)に遠江国守、井伊共保(ともやす)が葬られ、以降井伊家の菩提寺となります。以後、24代井伊直政が彦根に移るまで、およそ500年の間、井伊氏に帰依されてきました。幕末の大老井伊直弼(なおすけ)も龍潭寺に位牌が祀られています。
丈六の釈迦牟尼佛は、1729年(享保14年)9世祖山和尚の代に建立された、木彫寄木造りの釈迦如来坐像。丈六は1丈6尺の背丈、約5mの寸法を言います。座っているので身丈は2.80m、台座を含むと3.55mになるそうです。当山9世祖山和尚代。からだに残る傷跡は、仏法を廃し、釈迦の教えを棄却する廃仏棄釈(はいぶつきしゃく)により、本堂前の大仏殿が壊され、近所の子供たちにより付けられた痕跡だそうです。