フィリピンの硬貨 (Philippine coins)

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1989年 1 PISO

1989年に、フィリピンの文化10年紀を記念して発行 ●材質(Material)：白銅(Cupronickel) ●直径(Diameter)：28.9mm ●重量(Weight)：9.6g。
左 「DEKADA NG KULTURANG PILIPINO」「1988-1998」 3人のフィリピン先住民族の胸像、棚田(Rice Terraces)、チョコレート・ヒル(Chocolate Hills)、マニラ麻(Abaca)とサンボアンガベンタ(Zamboanga Vintas)。
右 「REPUBLIKA NG PILIPINAS」「1-PISO」「1989」 フィリピンの国章。

• 棚田(たなだ)は、ルソン島北部の中央山岳地帯の主に東斜面に広がっている、コルディエラ(Cordilleras)の棚田群で、規模は世界最大と言われています。1995年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
• チョコレート・ヒル(Chocolate Hills)は、中部ビサヤ地方のボホール(Bohol)州にある高さ30m〜40mの円錐形の山で、200万年前に海底が隆起しできたそうです。山の数は1776個。山のほとんどは珊瑚礁でできた石灰岩で木は育たずに草に覆われていて、4〜6月の乾季には丘の草が枯れ、丘一面茶色に変色するため、チョコレート・ヒルと呼ばれています。
• マニラ麻は、フィリピンの特産品で、1920年までは輸出品中の首位にあり、全国輸出総額の過半を占めていました。産地は、マニラ以南全島に亘りますが、ダバオ州が有名です。マニラ麻は、フィリピンではアバカ(Abaca)と言われ、芭蕉科の植物で、バナナに似ています。葉鞘の外皮には優良な繊維が含まれていて、これを挽き出すと硬質繊維代表のマニラ麻となります。マニラ麻は、水を吸収しないので乾き易く、腐敗に対して抵抗力が強く、船舶用及び漁業用ロープとして尊重されました。
• サンボアンガベンタ(Zamboanga Vinta)は、ミンダナオ島で古くから使用されているボートで、レパ・レパ(lepa-lepa)とも呼ばれます。 ベンタはスールー諸島に住むビダユ族とモロ族によって作られ、イスラム教の文化や歴史を表す様々な色の縦縞の帆を持っています。主に島と島の商品輸送などに用いられ、サンボアンガ市(Zamboanga)が特に有名です。