フィリピンの紙幣 (Philippine note)
2010年 20 PISO
2010年に発行。
表 「REPUBLIKA NG PILIPINAS」「ANG SALAPING ITO AY BAYARIN NG BANGKO SENTRAL」「AT
PANANAGUTAN NG REPUBLIKA NG PILIPINAS」「PINAGPALA ANG BAYAN NA ANG DIYOS
AY ANG PANGINOON」「DALAWAMPUNG PISO」マニュエル・ケソン(Manual Quezon)。肖像左、1935年の国語制定時の様子。肖像右マラカニアン宮殿、フィリピンの国章とフィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas)のロゴ。
裏 ユネスコの世界遺産に指定されたコルディリェラ(Cordilleras)行政地域、イフガオ州(Ifugao)のバナウェ(Banaue)の棚田、ジャコウネコ(Palm civet)とコルディリェラ(Cordilleras)行政地域の織物の模様。
マニュエル・ケソン(Manual Quezon)は、コモンウェルス(独立準備政府)初代大統領。
ジャコウネコ(Palm civet)は、アフリカ、地中海沿岸、東南アジアなどに分布する食肉目、ジャコウネコ科の哺乳類の総称です。細長い同体で短かめの足と長い尾を持ち、食肉目の祖先に近い姿をしていると言われています。 ジャコウネコは森林生活をするものが多く、肛門腺が発達しており、麝香(じゃこう)に近い匂いを出します。麝香(じゃこう)はアジアの山地に生息するジャコウジカのオスが分泌する非常に強く持続性のある香を伴う物質で、古くから香水の材料などに使われたそうです。 ジャコウネコはフィリピン全土に生息し、タガログ語でシビッケット(sibitket)、タガログ地方ではアラミド(Alamid)、ミンダナオ地方やインドネシアではムサン(Musang)と呼ばれています。 ジャコウネコは、好んで完熟したコーヒーの実を食べます。食べたコーヒーの実は消化され、種子であるコーヒー豆だけが排出されます。それを拾い集め、洗浄、乾燥させ、焙煎したものがアラミド・コーヒー(Alamid coffee)、タガログ語でカペ・アラミド(Kape Alamid)と呼ばれ、高値で取り引きされています。(Photograph by Richard Seaman)