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旅2008年 (Journey 2008)

神奈川県:湯河原の豆相人車鉄道

神奈川県:湯河原の豆相人車鉄道

湯河原(ゆがわら)は、神奈川県足柄下郡湯河原町にある、温泉で知られた処です。古くは万葉集にも詠まれた歴史ある温泉で、相模の小京都とも呼ばれ、多くの文人墨客に愛されました。
豆相人車鉄道豆相人車鉄道(ずそうじんしゃてつどう)は、1車両に客は平均6人、それを2〜3人の車夫が押していました。6両編成で、小田原〜熱海間を日に約6往復し、急な上り坂になると、客も降りて一緒に押したそうです。
1895年(明治28年)7月に熱海〜吉浜間で営業を開始し、1896年(明治29年)3月に早川(小田原)〜熱海間が開通しました。当時、小田原〜熱海間25.6kmを、駕籠で約6時間かかっていたところを約4時間で走ったそうです。 1900年(明治33年)に早川口〜早川間が開通し、小田原電気鉄道線と連絡を開始します。1905年(明治38年)に、社名を熱海鉄道に変更し、1906年(明治39年)人車鉄道から軽便鉄道へ切り替えのため、軌間を610mmから762mm変更する工事が開始されます。1907年(明治40年)改軌工事が完成し蒸気運転が開始されます。 その後、1908年(明治41年)大日本軌道に買収され、1920年(大正9年)熱海線国府津〜小田原間開通に伴い、大日本軌道は鉄道の権限を国に売却します。 1922年(大正11年)、小田原〜真鶴に熱海線が開業、1924年(大正13年)に、関東大震災で全線不通となりましたが小田原〜熱海までが開業します。1934年(昭和9年)に丹那トンネルが開通して熱海線は東海道本線となります。(写真は、湯河原町「味楽庵」の豆相人車鉄道の模型)

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