旅2007年 (Journey 2007)
京都府:大覚寺の式台玄関
大覚寺(だいかくじ)は、京都市右京区嵯峨にある、真言宗大覚寺派大本山の寺院で、「旧嵯峨御所大覚寺門跡(もんぜき)」と言うそうです。門跡寺院は、天皇または皇族が住職に就いた寺院のことを言うそうです。本尊は不動明王を中心とする五大明王で、嵯峨天皇の離宮嵯峨院を「淳和天皇皇后」が大覚寺に改め、嵯峨天皇の孫の恒寂法親王(こうじゃくほっしんのう)が初代の住職に就かれたそうです。また、嵯峨天皇に始まるという華道「嵯峨御流」の総司所でもあるそうです。式台玄関(しきだいげんかん)は、大玄関とも呼ばれ、江戸時代初期に御所から移された建築物で、明智光秀が居城としていた亀山城の一部を移築したものとされています。木造入母屋造瓦葺、正面に銅板葺きの唐破風を持つのが特徴。東福門院(とうふくもんいん)の女御御所(にょうごごしょ)の一部と伝わっています。大藩の屋敷や貴人を迎える玄関として使用されることが多かったそうです。玄関の部屋は「松の間」とよばれ、襖絵は、狩野永徳筆とされる「松ニ山鳥図」が、西側の襖6面、東側の襖4面にわたってが描かれています。