ポルシェ博物館(Porsche mseum)
1936年:カーデーエフワーゲン(KdF-Wagen)
ポルシェ博物館(Porsche Museum)は、ドイツ南西部のバーデン ヴュルテンベルク州の州都、シュトゥットガルト(Stuttgart)にある、ポルシェの歴史を紹介する博物館です。
1931年、フェルディナント・ポルシェ(Ferdinand Porsche)は、シュトゥットガルトに設計とコンサルティングを行なうポルシェ事務所を設立します。
最初の仕事はドイツ、ザクセン(Saxony)州にあったヴァンダラー(Wanderer)からの注文で、2,000cc級中型車の設計を行いました、通し番号はタイプ1でなくタイプ7としたそうです。この時代に設計したタイプ12がのちのフォルクスワーゲンの原型となります。
1933年に、ドイツのアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)から歓喜力行団を通じて、国民車(ドイツ語でフォルクスワーゲン)の設計を依頼されます。
1936年に、ドイツ政府により、「国民に国民車を」という国民車計画に従い、フェルディナント・ポルシェ(Ferdinand Porsche)の設計により、リアエンジン小型車が開発されました。
当初ヒトラーはこの車にフォルクスワーゲン(Volkswagen)、ドイツ語で国民車と名付けましたが、1938年に、カーデーエフ・ワーゲン(KdF-Wagen)、歓喜力行団の車と命名しました。
歓喜力行団とは、ドイツ労働戦線の一部局で労働者の余暇活動を活性化させる組織を指し、「ナチス政権下の国民車」としての意義を強調するものでした。
ポルシェミュージアムにて(At Porsche Museum)
諸元
■ 車名:カーデーエフワーゲン(KdF-Wagen)
■ ホイールベース:2,400mm 重量:730kg
■ エンジン:空冷水平対向4気筒OHV 1,192cc 30hp/3,400rpm