旅2018年 (Journey 2018)
福井県:永平寺の一文字廊と仏殿
永平寺(えいへいじ)は、福井県吉田郡永平寺町にある曹洞宗(そうとうしゅう)の寺院。曹洞宗(そうとうしゅう)には、大本山が2つあります。福井県にある大本山永平寺(だいほんざんえいへいじ)と、横浜市にある大本山總持寺(だいほんざんそうじじ)です。
大本山永平寺は1224年(寛元2年)、道元禅師が45歳のとき、波多野義重(はたのよししげ)公の願いによって、越前(福井県)に大仏寺(だいぶつじ)を建立し、2年後に永平寺と改められたことに始まります。
一文字廊(いちもんじろう)は、中雀門から左右に横につながるのが廊下で、規則正しい石床が敷いてあります。
仏殿は、七堂伽藍の中心に当たる建物です。1902年(明治35年)の改築で、屋根は中国宋時代様式の二重屋根に、床は石畳となっています。須弥壇(しゅみだん)と呼ばれる壇の中央には本尊の釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)が祭られ、右に弥勒仏(みろくぶつ)、左に阿弥陀仏(あみだぶつ)の三世如来を祀っています。欄間には禅宗の逸話が図案化された十二枚の彫刻がはめこまれています。