兵庫県:城崎温泉の一の湯
城崎温泉(きのさきおんせん)は、兵庫県豊岡市城崎町にある、平安時代から知られている温泉で、1300年の歴史があります。江戸時代には、海内第一泉(かいだいだいいちせん)と呼ばれていて、今もその碑が残っています。
城崎温泉(きのさきおんせん)は、10世紀初頭の古今和歌集にその名が登場し、志賀直哉の名作「城の崎にて」の舞台となったところです。玄武岩を重ね合わせた護岸の大谿川(おおたにがわ)には、いくつもの石造りの太鼓橋が架かかっています。
100軒ほどの旅館の多くは木造2、3階建てで、様々な歴史を持つ7軒の外湯が温泉街に点在しています。また、日本経済新聞社の何でもランキング(2010/12/4)では、城崎温泉が高得点で、続いて、渋温泉(長野県山ノ内町)、草津温泉(群馬県草津町)、道後温泉(松山市)、有馬温泉(神戸市)、別府温泉(大分県別府市)、銀山温泉(山形県尾花沢市)、伊香保温泉(群馬県渋川市)、野沢温泉(長野県野沢温泉村)、山代温泉(石川県加賀市)でした。
一の湯は、江戸中期温泉医学の創始者、後藤艮山(ごとう こんざん)の弟子、香川修徳(かがわ しゅうとく)がその著「薬選」の中で当時新湯といったこの湯を、天下一と推賞したことから名づけられたそうです。