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草津温泉、湯畑の湯桶

群馬県:草津温泉、湯畑の湯桶

草津温泉(くさつおんせん)は、群馬県吾妻郡草津町(旧国上野国)にある温泉で、林羅山(はやしらざん)の日本三名泉に数えられています。白根火山東斜面の標高1200mの高原中に温泉街があり、草津温泉の泉源は街のほぼ中央の湯畑(ゆばたけ)以外に100ヶ所以上あるそうです。湧出量は毎分4万6000リットルで、鹿児島県の指宿(いぶすき)温泉に次ぐといわれています。湯畑は幅20m,長さ60mほどの石垣に囲まれた中から,大量の熱湯が湧出しています。
湯畑(ゆばたけ)は、温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、温泉の成分である湯の花の採取や湯温を調節する施設のことで、草津では温泉街の中心部に湧く源泉を言います。
『湯畑
草津温泉街の中心部に位置し草津で湧き出る温泉源のひとつであり、その広さは約1,600平方メートルあります。
温泉の湧出量は毎分約4,600リットルで湧出温度は摂氏60度前後です。
湧き出た高温の温泉水は温泉放冷地としてこの広場を利用し、自然に温度を下げ共同浴場及び旅館の内湯として利用しております。
江戸時代の享保11年(1726年)八代将軍吉宗公がここから汲み上げた温泉を江戸城に運ばせ入浴したことから、この場所を御汲み上げの湯と呼んでおりました。
安永8年(1779年)の頃放冷地を通り、湯滝の湯みぞに堆積する沈殿物(結晶状、淡黄色)を採集し湯の花として商品化した三右衛門という人が屋号を湯の花屋として江戸の薬種商とあきないをしていました。
寛政4年(1792年)採集権が村(町)にうつり冥加金(税金)を幕府に上納していました。
湯垣内の桶は明治20年(1887年)に作られて、本格的な湯の花の採集がおこなわれ最上級の入浴剤として広く草津温泉の土産品として今でも全国で利用されています。
明治40年(1907年)頃からこの場所は湯の花が取れるところ、湯の畑、湯畑と呼ばれるようになり草津温泉の顔(シンボル)として広く親しまれております。
平成3年 草津町』
豆知識
湯の花は、温泉の成分が結晶したもので、湯畑の数本の樋で2〜3ヶ月に1度採取するそうです。湯の花には解毒作用があり、戦前までは草津温泉の湯の花は医薬品だったそうです。

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