群馬県:伊香保温泉、伊香保口留番所の武具
伊香保温泉は、群馬県渋川市伊香保町(旧国上野国)にある温泉。 標高約700m付近、榛名山の中腹に位置しています。南北朝時代の書物にすでに温泉が湧き出ていると書かれている古くからある温泉です。
伊香保温泉の中心地は伊香保祭り街とも呼ばれ、伊香保祭りをはさんで両側に旅館やホテル、みやげ物屋が並んでいます。この町並みの始まりは、1576年(天正4年)にさかのぼります。代々伊香保に在し、上杉氏や、武田氏の配下にあった木暮下総守祐利(こぐれしもうさのかみすけとし)らが、傾斜地を活用して温泉街を造成したのが湯の街の始まりとされています。
伊香保口留番所は、江戸時代の関所を復元した資料館で、当時の手形や没収品が展示されています。石段街を登り始めると直ぐに右側にあります。
案内板によると「伊香保温泉から吾妻郡へ向う出口に百姓関を設け、地元から関守を選び、警固に当て樵夫、草かり、農耕作人の外は一切関所手形がなければ通行ができませんでした。これは伊香保温泉に出入りする湯治客が対象で、江戸からの子宝の湯と喧伝されて婦人客が多かったので「入鉄砲に出女」の詮議がきびしく取締られ尼さん、少女、前髪立ちの若者まで不審の者を捕まえれば、ご褒美まで与える仕組みになっておりました。」とあります。
伊香保御関所は1631年(寛永8年)に、三国街道の裏往還である伊香保街道が開削されると幕府の命により石段街入口に設置されました。当時の関所の建物は間口5間、梁間3間、萱葺だったとされます。1869年(明治2年)に廃止されました。
伊豆シャボテン公園のベニイロフラミンゴ