群馬県：伊香保温泉の伊香保神社

伊香保温泉は、群馬県渋川市伊香保町（旧国上野国）にある温泉。 標高約700m付近、榛名山の中腹に位置しています。南北朝時代の書物にすでに温泉が湧き出ていると書かれている古くからある温泉です。
伊香保温泉の中心地は伊香保神社街とも呼ばれ、伊香保神社をはさんで両側に旅館やホテル、みやげ物屋が並んでいます。この町並みの始まりは、1576年(天正4年)にさかのぼります。代々伊香保に在し、上杉氏や、武田氏の配下にあった木暮下総守祐利(こぐれしもうさのかみすけとし)らが、傾斜地を活用して温泉街を造成したのが湯の街の始まりとされています。
伊香保神社(いかほじんじゃ)は、石段街の最上部にある神社で、伊香保温泉を守護する神社です。現在の主祭神は大己貴命(おほなむち)と少彦名命(すくなびこな)の二座で、温泉・医療の神を祭っています。
伊香保神社の由緒では825年(天長2年)の創建。現在の社殿は、1878年(明治11年)3月の火事により全焼したため、同時に消失していた摂社の温泉神社を合祀(ごうし)して、1884年(明治17年)にその跡地に再建されたものだそうです。