旅2013年 (Journey 2013)
神奈川県:横浜赤レンガ倉庫
横浜赤レンガ倉庫は、神奈川県横浜市中区新港一丁目の横浜港に、輸出入される貨物を税関が管理する倉庫として、大蔵省によって建設されました。正式名称は新港埠頭保税倉庫です。
設計は、日本橋や、横浜県立歴史博物館(旧横浜正金銀行)を設計した妻木頼黄氏と大蔵省臨時建築部が担当。 全長約150m、背面に鉄骨造ベランダを持ち、日本最古の荷役用エレベーターや避雷針、防火戸などの設備も備え、煉瓦の間に鉄骨の補強を入れて構造を強める工夫などがされていて、1923年(大正12年)の関東大震災でも、被害は1号倉庫の約30%損壊にとどまったそうです。
2号倉庫が1911年(明治44年)、1号倉庫が1913年(大正2年)に竣工しました。第2期築港工事は1914年(大正3年)までに完成し、税関埠頭(現在の新港埠頭)が生まれます。
貿易の要所として横浜港駅から東京へ荷物は運ばれ繁栄しましたが、関東大震災や、第二次世界大戦後の米軍接収などの停滞期を経て、保税倉庫としての役割は1989年(平成元年)に用途廃止となります。
しかし、1992年(平成4年)に横浜市が国から買い取り、2002年(平成14年)に、1号館は展示スペース、ホールなどの文化施設、2号館は商業施設となります。写真は2号館。撮影2013年10月23日