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旅2013年 (Journey 2013)

富士山レーダードーム館のレーダードーム

山梨県:富士山レーダードーム館のレーダードーム

富士山レーダードーム館は、山梨県富士吉田市にある富士吉田市立の科学館で、富士山親水公園内にあります。
1963年に、日本に接近する大型台風を早期に発見するため、富士山頂に観測レーダーを設置するプロジェクトが始まり1964年に完成しました。完成後の1999年までの35年間、活躍し続け、その役割を終え、道の駅富士吉田に隣接する富士山レーダードーム館に移設、体験学習施設として生まれ変わりました。 館は3階建てで、1階はグラフィックパネルや実物資料で富士山レーダーの建設、運用の軌跡を紹介。シアターではNHK番組「プロジェクトX」でも紹介しきれなかった建設当時のドキュメント「世界最大のレーダー建設〜富士山頂9,000人のドラマ〜」を上映しています。当時、気象庁の担当職員としてレーダー建設に携わった作家・新田次郎氏の愛用品や自筆原稿などを展示するコーナーもあります。2階は富士山測候所での気象観測業務の紹介。実際に使用していた機器を用いて台風観測を疑似体験でき、気温-5度、風速13mの富士山頂での環境を体感できます。3階は実物のレーダーと機器を展示し、レーダードームの内部を再現しています。山頂で動作していた時と同じく、レーダーは1分間に2回転しています。
レーダードームは、英語で、レドーム(Radome)と呼ばれ、風雨降雪などの気象からアンテナを保護する目的で建設設置されます。 電波を透過させるために金属が使えないことから、直径9m、 16面体の半球状ドームのジオデシック・ドーム(Geodesic dome)構造の骨格が使われていて、FRPのパネルが貼られています。風速毎秒100メートルの冬の風に耐えられる仕様で、重量は620kgでした。内部の昼夜温度変化を少なくするため太陽熱を反射する目的で外観を白く塗られています。
撮影2013年10月13日

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