pichori logo

ピチョリWebサイト(Pichori website)

Contact

旅2012年 (Journey 2012)

城ヶ崎海岸の半四郎落し

静岡県:城ヶ崎海岸の半四郎落し

城ヶ崎海岸は、静岡県伊東市の南西に位置する海岸で、富士箱根伊豆国立公園の指定を受けています。 伊豆東部火山群の大室山ができた約4000年前の噴火で溶岩が海岸に流れ、海岸線を2km近く埋め立てたことによって形成されました。海岸は溶岩流と海の侵食作用でできた小さな岬と入り江が連続し、その多くは断崖絶壁となっています。
城ヶ崎海岸ハイキングコース門脇灯台を中心に全長9kmのハイキングコースがあり、門脇吊橋や、もずかね、しんのりなど、地元の漁師がつけた名前の岬や、紀州公ゆかりの、ぼら納屋などがあります。
半四郎落しは、4000年前に大室火山の溶岩流が、カドカケと門脇崎の間に流れ出た跡にできた、海蝕洞で地元の伝説からこう呼ばれています。
半四郎落とし物語
「むかし、ここ城ヶ崎にほど近い富戸村に、半四郎とおよしというたいそう仲のよい夫婦がおりました。ある日、半四郎はひとり海へトジ刈りに出掛けました。 カゴにいっぱいのトジを背負い岩場で休んでから家に帰ろうとつかれた腰を伸ばした瞬間、背中のトジに引かれ、あっという間に海へ落ちてしまいました。 知らせを聞いたおよしはたいそう悲しみ、ここへ来ては立ちつくし涙を流す日々が続きました。 以来ここ城ヶ崎一帯には毎年秋になると飛び散ったおよしの涙にも似たイソギクの花が可憐な姿を見せるようになりました。そして、いつの頃か村人達は、ここを「半四郎落し」と呼ぶようになったということです。」

トジは、しっくい壁に使う海藻のこと。
イソギクはキク科の多年草。秋に黄色い花を咲かせます。

撮影2012年11月24日

<< 前のページに戻る