旅2012年 (Journey 2012)
静岡県:熱海梅園の入り口石碑
熱海梅園は、静岡県熱海市梅園町にある、面積44,000uの梅園で、園内の梅と紅葉は「日本一早咲きの梅」、「日本一遅い紅葉」といわれています。1886年(明治19年)に開園。樹齢100年を超える梅の古木を含め58品種、熱海市の発表では、2012年11月現在、464本あるそうです。園内には「梅見の滝」「中山晋平記念館」「韓国庭園」が、また隣には「澤田政廣記念美術館」があります。
熱海梅園は、内務省の初代衛生局長であった長与専斎(ながよせんさい)が、国内初の温泉療養施設、「噏滊館(きゅうきかん)」を1885年(明治18年)に完成させます。保養の場所として熱海に赴任し次のように提唱しました。「温泉がよく病気に効くのは、ただその中に含まれている塩気や鉄精にばかり頼らず、適当な運動をするからである。もし、一日中室にいて、温泉に浸かっていたら飽(あ)ききもし、疲れもして、養生にならない。山に囲まれ、東南に海を臨む熱海は、温泉で知られている。・・・・・」碑文要約。
この提唱により、横浜の豪商、茂木惣兵衛(もぎそうべい)をはじめ、中山神奈川県議会議員、地元の日吉、小松、露木の諸氏が応じて、その造成に乗り出し完成したそうです。1945年(昭和20年)に、国有地となり、1960年(昭和35年)に、無償で熱海市に払い下げられたそうです。
撮影2012年11月24日 熱海市熱海梅園