旅2011年 (Journey 2011)
静岡県:らんの里 パフィオ
らんの里は、静岡県賀茂郡西伊豆町仁科にあるランの植物園。 約10万輪200種のランが展示された5棟の、観賞温室と研究施設からなる「オーキッドゾーン」と、伊豆最大の長さ80mのつり橋と3カ所の展望台を巡る「フォレストゾーン」に分かれています。大小5棟の各観賞温室では、コチョウラン、デンファレ、バンダ、パフィオなど常時10,000鉢のランが展示されていて、400属、8,400種の育種源を保有し、そのなかから季節に開花したランの原種20〜30種が展示されるそうです。
パフィオペディラム(Paphiopedillum)は、東南アジアを中心とした熱帯〜亜熱帯アジアに約70種が分布するランの仲間です。主に樹林内のうす暗い地面に根を下ろしますが、樹の上に根を張り付かせて生活するものもあります。花びらの一部が袋状になる唇弁(しんべん))が特徴です。唇弁以外の花びらのかたちは種によって大きく異なります。花色は白や黄色、桃色などを基調としますが、斑点や縞模様の入るものも多く、複雑です。
名前の由来は、ギリシア語で女神のパフィアとサンダルのペディロンからなり、花びらの一部が袋状になることから「女神のサンダル」 という名前がついたようです。英名の『レディーススリッパ』も同様です。らんの里堂ヶ島