旅2010年 (Journey 2010)
神奈川県:湯河原の土肥氏館跡碑
湯河原町は、神奈川県の西南端に位置する町で、相模湾を東に望み、三方を箱根外輪山や伊豆・熱海の山々に囲まれ、一年を通じ温暖で、風光明媚な環境にあります。町内を流れる二本の川のうち、鞍掛山に源を発する千歳川は、神奈川県と静岡県の県境で、川を渡ると熱海市です。頼朝挙兵780年を記念して建てられた、土肥氏館趾の碑「乾坤一擲」
『源頼朝が覇業を天下に成したるは治承四年(1180)八月その掘起にあたり湖西における筥根外輪山南麓の嶺溪土肥椙山々中の巌窟など複雑なる地利と此の地の豪族土肥實平等一族竝びに行實坊・永實坊・僧純海など志し源家に寄せたる人の和と天運による
石橋山の挙兵地・山中の合戦場・椙山隠潜の巌窟(源平盛衰記に謂う「ししどの岩屋」)・小道の地蔵堂・安房を指して解纜した真鶴崎などまさに千載画期の史跡である
茲に挙兵七百八十年を記念して土肥氏館阯に碑を建立するにあたり文を需めらる仍って誌す』