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旅2010年 (Journey 2010)

愛知県:豊川稲荷の狐

愛知県:豊川稲荷の狐

豊川稲荷(とよかわいなり)は、愛知県豊川市豊川町にある曹洞宗(そうとうしゅう)の寺院です。正式名は、豐川閣妙嚴寺(とよかわかくみょうごんじ)でで、山号は圓福山(えんぷくざん)。「稲荷」は鎮守として祀られる豊川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)のこと。一般に「稲荷」と呼ばれる場合は「狐を祀った神社」を想像しますが、豊川稲荷でお祀りしているのは、豊川吒尼眞天が稲穂を荷い、白狐にまたがっていることから「豊川稲荷」が通称として広まり現在に至っているそうです。
豊川稲荷では、日本各所にある神道上の稲荷神社の総本社となっている京都市伏見区の伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)と、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)を日本三大稲荷としています。
第84代順徳天皇の第3皇子として京都の北山に生まれた、寒巖禅師(かんがんぜんし)が、宋国(現在の中国)へ渡り、2度目の入宋より帰る際に、船に乗って海上に出た時、霊神が空中に姿を現したそうです。 その霊神は稲束を荷い、手に宝珠を捧げ、白狐に跨って声高らかに真言を唱えながら現れたそうです。 「われは吨尼眞天これなり、今より将に師の法を護するにこの神咒を以てし、又師の教化に帰服する者を守りて、常に安穏快楽ならしめん、必ず疑うこと勿れ」  この出来事に深く感激された寒巖禅師は帰国後自ら霊神の形像を刻まれ、護法の善神としてお祀りになり、常にお弟子に彼の真言を唱念し、御祈祷するように訓えられたそうです。
吨枳尼眞天は天部と呼ばれる仏法を守護するという役割を持っている仏で、天部に属する諸尊のほとんどは、バラモン教やヒンズー教などの異教の神で仏教が「仏教に帰依した神々」として取り込んで生み出された仏だそうです。
豊川稲荷公式ホームページ

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