旅2009年 (Journey 2009)
東京都:池上本門寺の大堂
池上本門寺(いけがみほんもんじ)は、東京都大田区池上1丁目にある日蓮宗の寺院で、日蓮聖人入滅の霊場として日蓮宗の十四霊蹟寺院のひとつとされ、七大本山のひとつにも挙げられています。 1282年(弘安5年)9月18日、日蓮聖人は、湯治のために常陸(茨城県)へ向かう途中、武蔵国池上郷(東京都大田区池上)の池上宗仲(いけがみ むねなか)の館に到着します。池上氏館の背後の山上に建立された一宇(いちう)を日蓮聖人が開堂供養し、長栄山本門寺と命名したのが池上本門寺の起源と言われています。1282年10月13日に日蓮聖人が没すると、池上宗仲は法華経の字数、69,384に合わせて六万九千三八四坪を寺領として寄進し寺院の基礎が築かれ、以来「池上本門寺」と呼ばれています。大堂は、祖師(そし)の日蓮聖人を祀ることから「祖師堂」とも言われます。初めの大堂は、1606年(慶長11年)に加藤清正が母の七回忌追善供養のため建立し、1710年(宝永7年)に焼失したそうです。現在の大堂は、1964年(昭和39年)に再建された鉄筋コンクリート造で屋根は入母屋造で、高さは27メートルだそうです。