旅2008年 (Journey 2008)
千葉県:城山公園の里見城跡石碑
城山公園は千葉県館山市館山の里見氏の居城跡にある公園。千葉県の南端に位置し、太平洋に面しています。房総里見氏の城下町として栄え、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」の舞台としても知られています。 里見氏は清和源氏新田氏の末流と言われ、新田義重(よししげ)の子、里見義俊(よしとし)が、上野国(群馬県)碓氷郡(うすいごおり)里見郡で里見氏を称したのが始まりとされています。1440年、結城合戦で敗れた、里見義実(よしざね)は逃れて三浦氏の援助を受け、房州白浜(安房郡白浜町)の野島崎に上陸し、1445年(文安2年)に安房国を平定したと言われています。この義実(よしざね)が安房里見氏の祖とされています。以後里見氏は、6代義堯(よしたか)の頃には、上総・下総方面に進出して57万石を領していましたが、敵に対処する為の堅城が必要となり、8代義頼(よしより)が1580年(天正8年)に館山上を築城し、その後、9代義康(よしやす)が、1590年(天正18年)に館山城を改築したと言われています。現在の天守は1982年(昭和57年)に建てられたものです。城地は戦時中には高射砲台が設置され、本丸は約7m削平され、「千畳」といわれる二ノ丸推定地は、その残土を盛られ、本丸・二の丸周辺は原型を留めていないそうです。