旅2008年 (Journey 2008) 宮城県:鳴子こけし 鳴子こけしは、江戸時代中期以後に、東北地方の温泉土産として生まれたものと伝えられています。宮城県内には、鳴子(なるこ)こけし、作並(さくなみ)こけし、遠刈田(とおがつた)こけし、弥治郎(やじろう)こけし、肘折(ひじおり)こけしの5つの伝統こけしがあります。 鳴子こけしは、首を回すと鳴ることで有名ですが、これは頭部を胴の部分にはめ込む、技法が用いられているためです。胴は肩の部分が盛りあがり、中央部に向かって少し細くなり、裾に向かって再び広がった形が特徴だそうです。顔には前髪が描かれ、銅の模様は、横から見た菊の姿を重ねて描く「重ね菊」が代表的だそうです。