旅2008年 (Journey 2008)
埼玉県:蔵の町 町勘
蔵の町は、川越市にある蔵造りの町で、江戸時代には川越藩の城下町として栄えた町で、「小江戸」の別名で呼ばれます。1893年(明治26年)3月の大火で市街地が全焼し、その経験を元に耐火建築の蔵造りの建物が多く建てられ、現在に残る街並みを形成しています。町勘(まちかん)は、1897年(明治30年)に建築された宮岡家住宅の屋号で、川越市有形文化財に指定されています。 宮岡家は、店舗や住まいを土蔵の構造で造った建物で、「店蔵」と呼ばれます。間口3間半(6.37m)、奥行3間(5.45m)。鬼板は高さ1.6m、幅2mの大きさ。蔵壁は「江戸黒」と呼ばれる黒塗りで、観音開きの戸前(とまえ)と、土戸(つちど)で密閉度を高めています。宮岡家は、刃物を扱う店舗として現在も商いを続けています。