旅2008年 (Journey 2008)
福島県:飯坂町の清水白桃
飯坂町(いいざかまち)は、福島県福島市の地名で、福島県庁及び福島駅前を核とする福島市街地の北北西に位置する衛星都市です。飯坂町は、宮城県の鳴子温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられています。桃はバラ科モモ属の落葉小高木に分類され、明治時代に中国から輸入された水蜜桃を改良し広まりました。現在日本で栽培されている品種は、水蜜桃系品種を改良したものがほとんどです。白桃は、1899年(明治32)年に、岡山県で栽培種の実生から偶然発見された品種で、完熟しても果皮が乳白色であることから白桃と命名されたそうです。
清水白桃は、岡山市芳賀の西岡仲一氏が 1932年(昭和7年)に、白桃と岡山3号の混植園で発見した偶発実生だそうです。関西は清水白桃に袋をかけるため、色が白く、関東は無袋なので、色付きます。 花は、4月上旬頃に咲き、葉は花よりやや遅れて茂ります。乾燥させた葉を湯に入れた桃葉湯は、あせもなど皮膚の炎症に効くと言われています(必ず乾燥した葉を使用)。 実は、7月〜8月に実ります。主な品種は、清水白桃(はくとう)系の清水白桃と白鳳(はくほう)系の清水白桃がほとんどで、福島県、山梨県、長野県、岡山県などの盆地で栽培されます。