旅2007年 (Journey 2007)
京都府:東福寺の明暗寺
東福寺(とうふくじ)は、京都市東山区本町にある臨済宗東福寺派大本山の寺院です。創建は、鎌倉時代。ときの摂政関白、藤原道家(九条道家)が、南都東大寺と興福寺から、「東」と「福」の二字を取り、九条家の菩提寺として造営したそうです。仏殿には高さ15mの大仏立像が安置されていて、京の「新大仏寺」として1236年(嘉禎2年)より、1255年(建長7年)までを費やして完成したそうです。明暗寺(みょうあんじ)は、京都市東山区にある、単立(たんりつ)の普化正宗の総本山で、普化宗(ふけしゅう)主要七派中の寄竹派(きちくは)とされます。 創建は、1335年(建武2年)心地覚心(しんち かくしん)の法嗣、天外明普(てんがい めいふ)が、尺八の開祖、虚竹了円(きちくりょうえん)を開山として創建したと言われています。1871年(明治4年)に廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により廃宗、廃寺となりましたが、1890年(明治23年)に東福寺の塔頭である善慧院(ぜんねいん)に「明暗教会」として復興されました。
普化宗(ふけしゅう)は、禅宗の一派で、唐の普化が開祖。1249年〜1256年の建長年間に伝来しました。江戸時代に栄え、宗徒は虚無僧(こむそう)と称して尺八を奏し、諸国を遍歴修行。下総小金の一月寺と武蔵青梅の鈴法寺を本山としました。1871年(明治4年)廃宗。