旅2007年 (Journey 2007)
岐阜県:白川郷の和田家
白川郷(しらかわごう)は岐阜県の庄川流域の呼称で、合掌造の集落として知られています。合掌造は、茅葺(かやぶき)の角度の急な切妻屋根が大きな特徴となっていて、屋根の形が合掌した時の手の形に似ているところから、合掌造りと言われるようになったと伝わっています。和田家は1573年(天正元年)よりつづく家柄で、当主は代々「弥右衛門」を名乗った。江戸時代には牛首口留番所役人や庄屋を務め、苗字帯刀を許された。また火薬の原料である塩硝(焔硝)の取引で繁栄した。和田家住宅の建築時代は諸説あるが、文化庁によると江戸時代末期であるという。 往時には20人以上の人が住んでいたという。それは山がちで土地が狭かったこの地では、次男三男が分家することが難しく、結果的に長男一家を中心とした大家族となったのである。またこのような理由から、家屋の規模も大型となった。和田家住宅は1995年(平成7年)12月26日に主屋、土蔵、便所の3棟ならびに土地が国の重要文化財に指定された。現在も住居として使われているが、内部の見学が可能である。