旅2007年 (Journey 2007)
京都府:清水寺の仁王門
清水寺は、京都府京都市東山区清水にある寺院で、778年(宝亀9年)、奈良子島寺の延鎮上人の開創と言われています。本尊は、観世音菩薩の威神力を祈りこめた霊木を、千手観音像に彫作し奉ったと伝えられる千手観音。清水寺は、石山寺(滋賀県大津市)、長谷寺(奈良県桜井市)などと並び、日本でも有数の観音霊場として古くから知られています。西国33箇所観音霊場の第16番札所であり、世界遺産にも登録されています。仁王門(におうもん)は、応仁の乱によって焼失しましたが、15世紀末に再建され、2003年(平成15年)に解体修理されました。清水寺の正門で、幅約10m、奥行き約5m、棟高約14mの楼門です。 入母屋造り、檜皮葺(ひわだぶき)、丹塗りのため「赤門」とも呼ばれています。 正面に掲げられている「清水寺」の額は、藤原行成の筆と伝えられています。門の両脇には、鎌倉時代末期の金剛力士像が安置されていて、像高3m65cmで、京都では最大級の仁王像です。