旅2006年 (Journey 2006)
スイス:ルツェルンのシュプロイヤー橋
ルツェルンは、スイスの中央に位置する街で、スイスを代表する観光名所のひとつで、人口は約70,000人を数え、さらにその周囲の町村には約100,000人が居住しています。城壁に取り囲まれた街の真ん中をロイス川が流れ、中世都市が両岸に発展していきました。その両岸に分かれた街を、屋根付木造橋の「カペル・ブリュッケ」などの橋が結んでいます。フレスコ画が描かれた建物やさまざまな像がついた噴水など、かつての街の面影を感じることができます。シュプロイヤー橋は、ルツェルン最古の橋で1407年から1408年に街の要塞の一部として完成しました。中央には17世紀に設置された礼拝堂があります。礼拝堂をはさんで南方側の橋は1408年に建設されたもので、北方側のものは19世紀初頭に再建されたものだそうです。橋の天井に飾られている「死の舞踏」と呼ばれる67枚の絵は、カスパー・メグリンガーによって1625年から1635年にかけて描かれたもので、後期ルネッサンス時代におけるスイス絵画の傑作のひとつです。この橋の名前は、かつて小麦のもみ殻(シュプロイ)が川に投げ捨てられていたことに由来しているそうです。