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旅2006年 (Journey 2006)

静岡県:稲取温泉の雛の桃飾り

静岡県:稲取温泉の雛の桃飾り

稲取温泉(いなとりおんせん)は、静岡県賀茂郡東伊豆町の中心にある温泉で、開湯は1956年(昭和31年)です。
雛のつるし飾り(ひなのつるしかざり)は、江戸時代から伝わる伊豆稲取地方の風習で、長女の初節句に、無病息災、良縁を祈願して、雛壇の両脇に細工を吊す、全国でも珍しい伝統行事です。つるし飾りに使う飾りは別名「桃飾り」と呼ばれ、それぞれにいわれがあるそうです。下記は、主な桃飾りのいわれ。

這い子人形:ハイハイの多い子は丈夫に育ちます。
おかたごろ:稲取の女の子のお人形遊び。
三番そう:祝い事につきもの。稲取の「子供三番そう」は今でも7月に実施しています。
もも:邪気をはらい、延命長寿の意が。
猿っ子:さる(去る)にかけて、厄や災いが去るという意味があります。
うさぎ:赤い目のうさぎは呪力があり、病気を治すと信じられていました。
三角:香袋、とそ袋、薬袋、昔は皆三角の赤い袋。病気になったら薬の世話になります。
:栄養、滋養があり、長寿の木、厄払いの効果があります。
唐辛子:虫除けの効能があり、赤ちゃんにも悪い虫がつかないように。
ほおずき:女性のお守り。安産や婦人病の薬効も。
亀・鶴(折り鶴):長寿の象徴。鶴は千年、亀は万年。
蛤(はまぐり):二枚貝は貞節のシンボル。
隠れみの:七宝のひとつ。縁起物。子供の祝着によく描かれます。
金目鯛:稲取名産の縁起物。赤い色は魔除けの色。
羽子板:厄を飛ばします。
:固いつぼみは節操、清純の象徴。
俵ねずみ:ねずみは金運・霊力がある大黒様のお使い。多産でマメな働き者になるように。

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