旅2003年 (Journey 2003)
山形県:立石寺の弥陀洞(みだほら)
立石寺(りっしゃくじ)は、山形県山形市にある天台宗の寺院で、860年(貞観2年)に慈覺大師が修行の場として開いたと伝えられています。立石寺は山寺の名でも知られてていて、1689(元禄2)年、『奥の細道』の途中に芭蕉と曽良が訪れたことで有名で、「閑かさや岩にしみいる蝉の声」を詠んだことでも知られています。弥陀洞(みだほら)は、長い歳月の風雨が直立した岩を削り、阿弥陀如来の姿をつくり出した。一丈六尺(約4.8m)の姿から丈六の阿弥陀ともいい、仏のお姿に見ることができる人には、幸福が訪れるという。山寺の岩は新第三紀中新世(しんだいさんきちゅうしんせい)の凝灰岩からなっており、自然の景観を土台にして、宗教文化の殿堂が築き上げられている。(立て札より)