旅2003年 (Journey 2003)
山形県:蔵王のお釜
蔵王は、奥羽山脈の一部を構成する蔵王連峰(ざおうれんぽう)を言い、宮城県側を宮城蔵王、山形県側を山形蔵王と呼びます。日本百名山においては蔵王山と紹介されています。お釜は、熊野岳1,840m、刈田岳1,758m、五色岳に囲まれ、最大深度27.6m、平均深度17.8m、周囲1,080mの火口湖で、釜状なのでお釜という名前がついています。過去26回の噴火を繰返し、最後の噴火は1895年(明治28年)2月15日でした。湖水は強酸性のため生物は生息できず、水温は表面から10数メートルの深度で摂氏2度まで下がり、それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水層で、世界でも例がない湖です。太陽光線の当たり方で、さまざまに色を変えるため「五色沼」とも呼ばれています。