旅2002年 (Journey 2002)
北海道:野付半島のハマナス
野付半島は、知床半島と根室半島の中間に位置し、オホーツク海に突き出た釣針状の延長28qの半島で、川が排出した土砂と潮流によって運ばれた砂礫(されき)が長い歳月に亘って堆積した日本最大の砂嘴(さし)です。野付半島の付根から先端までの28kmは、フラワーロードと呼ばれていて、道路わきでは5月下旬頃から10月までセンダイハギやエゾカンゾウ、ハマナスなどが咲いています。
ハマナスは、バラ科バラ属の落葉低木で、夏に赤い花を咲かせます。根は染料などに、花はお茶などに、果実はローズヒップとして食用になります。 東アジアの温帯から冷帯にかけて分布そていて、日本では北海道に多く、南は茨城県、島根県まで分布しています。主に海岸の砂地に自生します。
砂嘴(さし)は、沿岸流により運ばれた砂が堆積してできる、くちばし形の地形。砂礫(されき)は、砂地に1cm以下の小粒の石や貝殻片が混ざったもの。