旅2002年 (Journey 2002)
北海道：野付半島のゴマアザラシ
野付半島は、知床半島と根室半島の中間に位置し、オホーツク海に突き出た釣針状の延長28㎞の半島で、川が排出した土砂と潮流によって運ばれた砂礫(されき)が長い歳月に亘って堆積した日本最大の砂嘴(さし)です。ゴマフアザラシは通常流氷の南下と共に北海道にやってきて、春になり流氷が北に行くとゴマフアザラシも北に行くといわれていますが、野付半島のアザラシたちは、湾内に夏の間も定住しています。
砂嘴(さし)は、沿岸流により運ばれた砂が堆積してできる、くちばし形の地形。砂礫(されき)は、砂地に1cm以下の小粒の石や貝殻片が混ざったもの。