旅2002年 (Journey 2002)
富山県:黒部ダムのケーブルクレーンの基礎
黒部ダムは、富山県中新川郡立山町、黒部川水系黒部川に建設されたアーチ式コンクリートダムです。発電に利用する水を確保することを主目的として関西電力によって建設され、ダムの高さは186mで日本一です。建設作業員の延べ人数は1000万人を超え、工事期間中の転落や交通事故等による殉職者は171人で、大変な建設工事でした。ケーブルクレーンは、ダムの両岸からダムをまたぐ形でケーブルを張り、荷物を運搬するクレーンのことで、写真はその赤沢岳側の基礎部分です。コンクリートを入れたバケットをつり下げ、バケットを移動させることによってコンクリートを運びます。ダムコンクリートの運搬方法としては最も一般的で、コンクリートのほかに、資材や機械などの運搬にも使われました。