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フィリピンの貿易銀貨 (Philippines Trade dollar)

1904年 マリア・テレジア・ターラー1904年 マリア・テレジア・ターラー

1780年 マリア・テレジア・ターラー

1780年に発行、材質(Material):83.3%銀(Silver)、直径(Diameter):39.5mm、重量(Weight):28.1g。
左 「M・THERESIA D・G・」「R・IMP・HU・BO・REG・」portrait マリア・テレジア(Maria Theresia)。
右 「ARCHID・AUST・DUX・」「BURG・CO・TYR・1780」、神聖ローマ皇帝の紋章。


マリア・テレジア(Maria Theresia)は、1717年ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝カール6世と皇后エリーザベト・クリスティーネの長女として誕生しました。1740年に、ハンガリー女王、オーストリア女大公、1743年に、ボヘミア女王となります。フランス国王ルイ16世の妃であり最後には王と共に処刑されるマリー・アントワネットはマリア・テレジアの娘です。全名は、マリア・テレジア・ヴァルブルガ・アマーリア・クリスティーナ・フォン・エスターライヒ。英語名は「マリア・テレサ(Maria Theresa)」。
このコインは主に中近東貿易で使用され、とくに紅海の湾岸地域が中心だったそうです。1780年に彼女が死亡した後も、銀行家たちは、マリア・テレジアコインだけが、中東では受け入れられると主張したと言われています。1858年に、オーストリア政府は法定通貨としての役目を終了させましたが、貿易価値は継続され、スーダン、イエーメン、アルジェリアでは20世紀初期まで実質通貨として受け入れられていて、エチオピアでは法定通貨でもありました。1961年に、オーストリア政府は他国での製造を禁止しました。しかし、中東貿易での役割はもうありませんが、現在でもオーストリアではコレクター向けに製造しています。世界で最も古くから継続して造られているコインだそうです。

写真は1780年銘の再鋳貨です。

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