フィリピン硬貨の動植物 (Flora and fauna of the Philippine coins)
ナラ(Narra Tree)
ナラ(Narra Tree)は、マメ科シタン属の広葉樹で、学名はプテロカルプス・インディカス(Pterocarpus Indicus)。常緑または落葉の高木、つる性木本で、豆果は扁平で円形。周囲を波打った翼が取り囲んでいるため、属名は、プテロ(Ptero)=翼、カルプス(carpus)=果実と言われます。
日本では、インド紫檀と呼ばれます。タイ、ミャンマー、フィリピン、ニューギニアの熱帯雨林に自生していて、素材は強靭で加工性にも優れている事から家具や楽器などの民芸品として利用されています。フィリピンの国樹で、フィリピンではナラ(Narra
Tree)と呼ばれます。
日本の、木材・建築業界では「紫檀」と言うと、同じマメ科のヒルギカズラ属の「ローズ・ウッド」のことを指し、インド紫檀は「インドカリン」と呼んでいます。また木材でバラ科のカリンがありますが、インドカリンとは別のものです。