フィリピンの紙幣 (Philippine note)
2013年 100 PISO
2013年に、コメの国家年を記念して発行。
表 「REPUBLIKA NG PILIPINAS」「ANG SALAPING ITO AY BAYARIN NG BANGKO SENTRAL
AT PANANAGUTAN NG REPUBLIKA NG PILIPINAS」「SANDAANG PISO」マニュエル・ロハス(Manuel A. Roxas)。1946年7月4日、独立宣言で、アメリカ国旗が降ろされ、フィリピン国旗が揚げられる構図。
裏 フィリピン中央銀行(Bangko Sentral ng Pilipinas)の建物。
マニュエル・ロハス(Manuel A. Roxas)は、独立共和国最初の大統領。
コメの国家年(National Year of Rice) は、フィリピン人の大多数の主食である米の自給自足を達成するためのキャンペーンで、
2012年10月18日に、ベニグノ・アキノ3世(Benigno Aquino III)大統領によって宣言されました。
「農民の士気を高め、さらに農業生産性を改善するための技術を採用して、一般市民が信頼できる米の消費者であることを奨励する動機を与えるために、継続して米の自足を達成する、全国的な運動が、政府の努力を補うために必要です。」と、アキノ大統領は布告No.494で宣言しました。
フィリピンは基本的には農業国であり、全人口の約40%が第一次産業に従事しています。亜熱帯に属することから多種多様な作物を作ることが可能で、特に米の生産が多く、毎年約1500万トンの米を産出する世界第8位の米生産国です。しかし、自給率は低く世界最大の米輸入国となっています。それがフィリピンの社会問題となっていて、その根本原因には過剰な人口と、過酷な貧困問題に加え、前近代的な農法から来る農業生産性の低さと、フィリピン政府・官僚の腐敗、外貨を得るために輸出商品作物の栽培に偏っているなど、様々な原因が指摘されています。