1876年 トレード・ダラー

1876年 トレード・ダラー

1873年〜1885年に発行、材質(Material):90%銀(Silver)、直径(Diameter):38.1mm、重量(Weight):27.2g。
左 portrait オリーブの枝を持つリバティの全身像。
右「UNITED STATES OF AMERICA」「420 GRAINS. 900 FINE.」「TRADE DOLLAR.」 オリーブの枝と弓矢を掴む白頭鷲(はくとうわし)。


トレード・ダラー(trade dollar)は、アジア諸国との交易に用いられた硬貨で、1807年にロンドンで生まれた彫刻師のウィリアム・バーバー(William Barber)によりデザインされました。
アメリカは、東洋市場のメキシコ・ドルに対抗し中国との貿易を発展させるため1873年より従来の1ドル銀(Silver)貨の量目412.5グレーン(grain)、26.729gから420グレーン、27.215gに増量したトレード・ダラーを発行します。これらはフィラデルフィア、カーソンシティ、およびサンフランシスコの造幣局で1873年〜1885年まで製造されました。 メキシコ・ドルに比べて0.75グレーン、0.048g重いこともあり、東洋市場で流通し、香港や海峡植民地、フランス領インド支那の各地、その他中国の各港で、メキシコ・ドルに並び法貨とされました。
しかし、当時の世界的な産銀(Silver)量の増大により銀(Silver)相場が下落し、トレード・ダラーの地金価値が1ドル金貨の地金価値を下回り、トレード・ダラーが米国内に還流し、国内通貨を混乱させました。このためアメリカ政府は1878年にトレード・ダラーの発行を中止し、東洋市場から姿を消すことになります。1878年以降は1885年までプルーフ貨幣のみが製造されました。
note:グレーン(grain)
@メソポタミア地方において大麦の穂の中央からとれた種1粒の重さとして定義され、穀物という意味があります。
Aヤード・ポンド法における質量の単位で、記号は「gr」。現在は1グレーンは0.06479891グラム。


戻る