NY:メトロポリタン美術館、ピカソの女の顔(Head of a Woman)
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NY:メトロポリタン美術館、ピカソの女の顔(Head of a Woman)

メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタンにある美術館。
1864年(文久4年)に、アメリカ独立記念日を祝うために集まったアメリカ人たちの会合の席で、参加者のひとりだったジョン・ジョンストン(John Taylor Johnston)が、メトロポリタン美術館の設立構想を訴え、1870年に開館します。 美術品は、基金による購入や、様々なコレクターからの寄贈によって集められました。現在では、絵画・彫刻・写真・工芸品ほか家具・楽器・装飾品など300万点の美術品を所蔵しています。


NY:メトロポリタン美術館、ピカソの女の顔(Head of a Woman) パブロ・ピカソ(Pablo piccaso)
スペイン(Spanish) 1881-1973
女の顔(Head of a Woman) 1903 キャンバスに油彩(Oil on canvas)
青の時代(Blue Period)におけるピカソの絵画作品には、盲人の食事(The Blind Man's Meal)、悲劇(The Tragedy)、老いたギター弾き(The Old Guitarist)、酒場の2人の女など、貧しい者、社会的弱者に共感を寄せるモチーフが一つの傾向として数多く残されています。 1900年から1904年の間、ピカソはパリには、いくつかの旅行をしましたが、彼はいつもスペインに戻り、そこで描き続けました。 1903年1月から1904年の春までの時代は、バルセロナで数多くの図面と50枚の絵画を制作しています。 *********************************** 盲人の食事 The Blind Man's Meal Artist: Pablo Picasso (Spanish, Malaga 1881?1973 Mougins, France) Date: 1903 Medium: Oil on canvas Dimensions: 37 1/2 x 37 1/4 in. (95.3 x 94.6 cm) Classification: Paintings Credit Line: Purchase, Mr. and Mrs. Ira Haupt Gift, 1950 Accession Number: 50.188 Rights and Reproduction: c 2018 Estate of Pablo Picasso / Artists Rights Society (ARS), New York One of the most important of Picasso's Blue Period canvases, this work is a remarkable restatement of the Christian sacrament-the ritual of tasting bread and wine to evoke the flesh and blood of Christ-in contemporary terms. Lit with the mystical light of El Greco, the composition derives its strength from its sparse setting and restricted palette. Picasso described the painting in a letter to his friend the French poet Max Jacob: "I am painting a blind man at the table. He holds a piece of bread in his left hand and with his right hand reaches for a jug of wine. There is a dog nearby that looks at him. I am quite happy with it [although] it is not yet finished." Technical analysis shows that the dog appeared in an earlier state of the picture, at bottom left, near the plate. Underneath the present composition is another work, a crouching female nude seen in profile. ピカソの青い時代のキャンバスの中で最も重要なものの1つであるこの作品は、クリスチャンの聖餐式(クリスチャンの肉と血を現すためのパンとワインを味わう儀式)を顕著に再現したものです。エル・グレコの神秘的な光に照らされて、その組成物は疎な設定と制限されたパレットからその強さを引き出す。 ピカソは彼の友人であるフランスの詩人マックス・ヤコブの手紙に絵を描いた。「私は盲目の男を絵に描いている。彼は左手にパンを、右手にはワインの瓶を用意している。彼を見ている近くの犬です。私はそれにはとても満足していますが、まだ完成していません。 技術的分析によれば、犬は左下のプレートの近くにある画像のより早期の状態で現れた。現在の構成の下には別の作品、プロフィールで見られる熟女のヌードがあります。 ********************************************** パブロ・ピカソ 「盲目の男」 1900〜1905年 95.3x94.6cm メトロポリタン美術館蔵 1881〜1973 盲人の手の動き 画集には1900〜05年と表記されていますが、青の時代の終わり頃(1904〜5年)の作品ではないでしょうか。 青の時代が進むにつれ、プルシャン・ブルーが暗く重たく深い色に変化していきます。 この頃は経済的にも精神的にもどん底で、ピカソの目に入り描いたのは、盲人や老人、また病人など底辺で暮らしている人々で、自分の立場と重ね合わせ 彼らの気持ちが素直に表現出来たのでしょう。 この絵は青と云うより黒に近い青で、暗闇の中で、痩せ細った盲人が、テーブルの上のひとかけらのパンを左手で握り、右手はミルクの入った容器を手探りで探している。 この絵の中には音は無く、暗闇の中に一人貧しい食事をとる盲人の姿を、顔の動きと微妙な右手の動きでこの盲人の孤独と悲しみの総てを表現しています。 しかし23、24歳でここまで人間を描ききる感性は見事としか云いようがありません。 この絵を見ただけでも、20世紀最大の画家といえるでしょう。


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