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旅2011年 (Journey 2011)

静岡県:修善寺 独鈷の湯

静岡県:修善寺 独鈷の湯

修善寺(しゅぜんじ)は、静岡県伊豆市修善寺にある温泉街で、寺院の修禅寺(しゅぜんじ)が、地名の修善寺(しゅぜんじ)の元になったそうです。地名の修善寺も、寺院の修禅寺も、両方とも「しゅぜんじ」と読みます。平安初期に弘法大師が桂谷山寺を開基したのが始まりとされていて、鎌倉初期に、寺名を修禅寺と言うようになり、地名も寺領だったことから修善寺と呼ぶようになります。この時代には源範頼(みなもとののりより)、頼家(みなもとのよりいえ)が幽閉され暗殺されるという源氏興亡の哀史の舞台となっています。2004年(平成16年)の4月1日には、伊豆半島中北部の4町、田方郡修善寺町、土肥町、天城湯ヶ島町、中伊豆町が合併し伊豆市が発足します。
独鈷の湯(とっこのゆ)は、静岡県伊豆市の修善寺温泉にある史跡的な温浴施設で、伊豆最古の温泉ともいわれています。桂川の川中にあり、土台の岩や大きな石を組んで浴槽をかさ上げし、湯を楽しめるようになっています。かつては入浴することができたそうですが、現在は禁止されていました。現在の湯は、豪雨の際に流れが阻害され、氾濫を引き起こす原因になるとして2009年(平成21年)4月に、19m上流から現在の位置に移動したものだそうです。 『弘法大師が807年(大同2年)に修善寺を訪れたとき、桂川で病んだ父親の体を洗う少年を見つけ、その孝行に感心した大師は、「川の水では冷たかろう」と、手に持った独鈷杵(とっこしょ)で川中の岩を打ち砕き、霊泉を噴出させた。大師が温泉が疾病に効くことを説き、これにより父子は十数年来の固疾を時間を置かずして完治させることができた。』という伝承が残っていて、これよりこの地方に湯治療養が広まり、修善寺温泉が始まったとされるそうです。

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