pichori


序論(Introduction)

ココヤシ(Cocos nucifera)は、雌雄同株の、ヤシ科の高木で、世界中の熱帯で栽培されています。幹はまっすぐには直立せずやや斜めに伸びる性質があり、高さは30m、葉の長さは5m位になります。 果実はココナッツと言われ、主として食用になります。殻の周縁部には固形胚乳(はいにゅう)の層があり、中心近くには液状胚乳が入っています。液状胚乳はそのまま飲用され、1個の果実には約1リットルの液状胚乳が入っています。胚乳はそのまま食べられるほか、料理にもよく使われます。また、乾燥させてコプラを作ります。 圧搾したコプラ油は、マーガリンなどの加工食品の原料油脂になるほか、石鹸や蝋燭などの工業製品の原料にもなります。また、果実の皮からは繊維を取り出してロープやたわしなどができます。

内容(Contents)

ココヤシ(Cocos nucifera)

ココヤシの木
ココヤシ(Cocos nucifera)

ココナッツ(coconut)

ココナッツ(coconut)は、ココヤシの果実で、フィリピンではブコ(buko)と言われます。 果実は繊維質の厚い殻に包まれ、その中に固い殻に包まれた大きな種子があります。種子の中には固形胚乳(こけいはいにゅう)と、液状胚乳(えきじょうはいにゅう)があり、固形胚乳はそのまま食べるほか、乾燥させ食用油の原料としたり、洋菓子の材料とされます。また、水に浸して浸出液を揉み出したものがココナッツミルクと呼ばれます。液状胚乳はココナッツジュースとして飲用します。
ココナッツ(coconut)
ココヤシの果実、ココナッツです。
ココナッツジュース(Coconut juice)
ココナッツジュース(Coconut juice)
ナタで上部を削ぎ、ストローで中の液状胚乳を飲みます、味はスポーツ飲料に似ていて利尿作用があるそうです。
ココナッツジュース(Coconut juice)
飲んだ後は再びナタで半分に割り、殻の内側についている固形胚乳をスプーンで食べます。
ココナッツジュース(Coconut juice)

トゥバ(tuba)

ココヤシの花芽(Coconut flower)を先端から10〜15cmのところで切ると切り口から樹液が出てきます、1日に1回切断面を新しくし樹液を採取します。樹液は根から吸い上げられてきた水分に、葉の光合成によって作られる糖が溶けたもので、15%の糖度があります。樹液を濾過し、1〜2日自然発酵させたものがアルコール4〜5%のヤシ酒でフィリピンではトゥバ(tuba)と呼ばれます。ヤシ酒の歴史は、イタリアのマルコ・ポーロが書いた東方見聞緑に、「樹の枝を切り、そこに壷をかけておくだけで無尽蔵に酒ができる」という記載があります。
ココヤシの花芽(Coconut flower)

(Photograph by Jim Conrad's)

ランバノック(lambanog)

トゥバ(tuba)を蒸留した酒をランバノック(lambanog)と言います。 一般的なランバノックは、蒸留されたものに醸造用アルコール等を混合したものが多く、ココヤシ樹液100%ではありません。ココヤシ樹液100%で2度蒸留されたものをピュア・ランバノックと呼び、区別されています。

ケソン州タヤバス市のマラリ蒸留所(MALLARI DISTILLERY)のランバノック製造の動画です。


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