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フィリピン硬貨の動植物 (Flora and fauna of the Philippine coins)

ワリン・ワリン(Waling Waling)

ワリン・ワリン(Waling Waling)

ワリン・ワリン(Waling Waling)、ラン科の植物で、学名をバンダ・サンデリアナ(Vanda sanderiana)。1882年にミンダナオ島でドイツ分類学者のハインリッヒ・グスタフ・レイチェンバック(Heinrich Gustav Reicheinback)により発見されました。花は香りがあり、平開し径6〜11cm、淡紅色〜淡黄色地に紫褐色の点がはいります。唇弁は紫褐色〜赤褐色。開花は7月〜10月の間に1回咲きます。分類上はエウアンテ(Euanthe)とされますが、園芸上はバンダ(Vanda)に含められ、交配種の登録もバンダとされています。 フィリピンには1000種類以上のランがあると言われています。中でもワリン・ワリンは「ランの女王」と言われ、フィリピンにしか分布しないランで、ダバオ地方(Davao)のダバオ州(Davao)、ソクサージェン(Soccsksargen)地方のスルタン・クダラット州(Sultan kudarat)、およびミンダナオの他の部分の雨林の木幹に見ることができます。 近年、ミンダナオでは着生するフダバガキ科の木で覆われる熱帯低地林の伐採が進み、ワリン・ワリンは絶滅の危機にあるそうです。

(Photograph by tropical philippines)

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